【JAZZFUNK BOX開催記念special interview】GUEST:KENTA
2022年11月19日 @HARLEM
JAZZFUNK BOX supported byビジョトダンス
開催を記念してインタビューを行った。
4人目はキレとしなやかさを持ち合わせたスタイルでJAZZ FUNKダンサーとして長いキャリアをもつKENTA。
Q、簡単に自己紹介をお願いします。
都内でダンスのインストラクターとか舞台にでてるKENTAです。29歳です。
Q、JAZZ FUNKを始めたきっかけはなんですか?
高校の時にダンス部に入ってダンスを始めたんですけど、先輩たちが踊っていたJAZZ HIPHOPのネタがすごくかっこよくて。それをこっそり真似したのが始めです。でもその時は、JAZZ FUNKとかJAZZ HIPHOPとかのジャンルのカテゴリーもわからないまま真似して踊っていて。ちゃんとジャンルを意識して踊り始めたのは高校卒業して、Bambiっていうダンサーの子に出会って、一緒に練習したりとか、そこから輪が広がって、JAZZ FUNKというジャンルを知りました。
Q、JAZZ FUNKの好きなところはなんですか?
今と昔で全然好きなところが違いますね。昔はとにかくカッコよく自分を売り込めるジャンルだなと思って、曲の力とかを借りて、いつもの自分じゃない自分になれるというのが好きでやってました。今は踊ることよりも最近は見る方が好きになってきました。自分にないものを出してくれる子だったり、作ってる子たちの踊りを見ると昔じゃ考えられなかったなと思う。みんな一個オリジナリティーな部分見つけてshowしたりしているのを見るのがいいなあと思う。だから最近は見る方が好きです。
Q、振付や作品を作る際にどんなこと意識されてますか。
言葉にするのは難しいんですけど、どういう自分を今回の作品で見せたいのか、どういったことを人に思ってもらいたいのか、このイベントで1番派手な曲を使うとか、1番セクシーに見えたいなあとか、自分達の創作がどう見えるのかを考えて、曲を決めて、振りを作る。どうなりたいとか、どう見られたいとか、そういう欲望、願望が先に出てくるかな。実際レッスンだったら、こういう曲で踊りたいとか、曲の中で絶対フロアに入りたいとか、似たルーティーンを使わないように、なるべく似たテイストの曲調が続かないようにとか意識してますね。作ってる自分も、踊ってるみんなも、見てる人も飽きないように作ってます。日本語が続かないようにしたりとか、男性の曲を入れていたりとか。でも、本当にこだわってるのは、フロアに入ること。床で踊れない子が多いから絶対に転がします。転がって起き上がってくるまでがセットだと思ってるから。
Q、仕事などで振付する際に意識することは、どのようなことですか?
僕を選んでくれたのは何故なのか、ということを考えるようにしたい。その人にしか作れないものがあるからオファーがきたと思ってて。最初の頃はそういった面で、「自分らしさはなんだろう。」ということを考えてたんですけど、踊ってくれるみんなだったり、作った媒体の目標やゴールが何かっていうのを沢山吸い上げて、練って作る事を最近やる機会があって。それが自分の中で達成感があったんです。合わせにいくということも大事だなと勉強しましたね。頭ごなしに「自分だからこういうのがいい」「こういうスタイルだから、これを全部やれ」とかそういう風にしない方がいいのかなって。しなきゃいけない時もあるけど。上手く継ぎはぎできるような制作スタイルをとれた方がマルチに活動できるのかもと最近は思ったりしてます。自分らしさのバランスと求められてることのバランスを一人で考えないで、沢山の人と打ち合わせをする事で一個良いものができるんだなと思います。
Q、舞台も多数出演されていますが、舞台の良さは何ですか?
やっぱり沢山の人に見てもらう事が、何より自分の中で価値があるなと思う。ダンサーじゃない方が見るというところで、その人たちにも伝わる何かだったり、良さみたいなものも、見つけていかなきゃいけないのもそうだし、JAZZ FUNKで舞台に出ているわけではないので、お仕事になるダンスジャンルを自分がどれだけできるかっていう、一個の自分のパロメーターになる感じかな。本当に出来なかったら、後ろにされるし、踊れれば前に出れる。発表会と一緒で、それが自分の好きなジャンルじゃないっていうところで勉強になるっていうのが1番。JAZZ FUNK頑張ってて、ある程度先生やったり、作品を出させて貰えたり、伸び悩む時期があるんですけど、舞台に出ると、それがリセットされてまた新しい何かをもらいに行ける場が定期的に自分のところにあるのが、自分の中ではすごくありがたい。JAZZ FUNKにも返ってくるので、踊れない時期があっても舞台に立って扱かれるっていう場所にいた方が、自分は闘争心が湧きますね。毎日同じ風に見えるけど、生の台詞と生の呼吸感で動いていくので、同じ舞台は一回も起きない。間違えたり、アクシデントも起きたり、ナマモノのに接してるっていうのがすごく刺激になって、楽しいです。JAZZ FUNKを踊ったりするのとまた違った楽しみがあるから、興味がある子がいたら、是非トライしてみてほしい。
Q、舞台に興味がある子たちに、やっておいた方がいいダンスジャンルとか、意識しておくといいことなどはありますか?
これは本当に自分がやっとけばよかったなと思うんだけど、男の子はとにかくアクロバットができた方がいい。すごく重宝されるので、派手なブレイクとかでもそうですけど、回ったりできたりするとすごくいい。女の子はある程度身体も柔らかいし、見よう見まねでJAZZの振りって踊れると思うんですけど、ステップを踏む振りだったり、それこそロボットダンスだったり、トリッキーな事をできる女の子は少ないから、オールドスクールをやった方がいいと思う。JAZZとかバレエはある程度感覚でできると思うから。男の子は飛道具を覚えると、とても良い舞台人生を送れると思います。
Q、影響を受けたダンサーはいますか?
影響を受けやすいタイプだと思うから、今まで一緒に踊ってきたダンサーさん、会ってきた先生の色んな要素が全部影響してて、カリスマ性も、教え方も振りの内容、構成、本当に全部のダンサーが影響している。でもこのジャンルが好きというのを教えてくれたのは、Bambiなんじゃないかな。同い年だし、1番のライバルと思っていたし、AyaBambi として売れた時も嬉しかった。今でも新しい事にチャレンジしているBambiを見てると、いつまでも頑張ってるなと思うし、本当にいい意味で負けたくないと思えるような存在です。圧倒的にBambiのほうがすごいですけど(笑)。活躍してるから。でも最初はそこに追いつきたいっていう想いがダンスを頑張ろうって思うきっかけだったかな。あとは全ての人です。一緒に練習したり、一緒にクラブ観に行ったり踊ったりって、生徒にも言うんですけど、仲間がいないと乗り越えられないっていうのが1番で。一人で頑張れるものじゃないので、一緒に良いところを見つけて、負けないって思える仲間がどれだけ近くにいるか、っていうところかな。大変だけど。
Q、ダンス作品でも、舞台作品でも「これだけは絶対見るべきだ」っていう作品はありますか?
自分の中で好きなのは、Victoria‘s Secretのファッションショー。ランウェイがとにかく良くて、Rihannaの回も、Gagaの回も、ArianaもMaroon5もJustin Timberlakeも、男でも女でも、Victoria‘s Secretのランウェイのテーマ、見せ方、衣装、全部いい。YouTubeにあるので見て欲しい。衣装の参考にもなるし、アーティストの音楽とモデルの着てる服も、回によって全然違うからクリエイティブの参考にすごくなる。ランウェイじゃなくて、ライブみたいでRihannaの「Diamonds」っていう曲を歌ってる時のブラックのレースの時の回はめちゃ良いから見て欲しい。
Q、ダンサーを目指す子達へメッセージをお願いします。
僕たちが当時やってたダンスで売れていかなきゃいけない努力と今のこの年代の子達がやる努力って全然違くて、僕がやった通りにいけばそうなるかというのも違うし、一人ひとりによって多分芽が出るタイミングだったり、やり方が違うと思う。でも一つやってダメだったからって諦めないっていうのがとても大事だなと思う。できなかったこととか、ダンサーになれないとかは自分が決めちちゃうのは勿体無いので、やり切ることが大事だと思います。頑張ってください。自分も頑張ります。
Q、今後挑戦していきたいことはありますか?
踊りでJAZZ FUNK をやるのも大事だなと思うんですけど、他のジャンルにもっと触れたいっていうのも正直あってJAZZ FUNKじゃないジャンルのダンスを来年は少しずつ頑張って取り入れて行けたらいいかな。僕に教えられるものがそれしかないから、それを教えていくっていうことは続けていくんですけど、自分が踊るってなった時に、そうじゃないジャンルを頑張ってていけたらいいかな。HOUSE、HIPHOP、Heelsもそうだし、違った自分をみんなに見てもらえる機会が増えたら良いなと思います。
Q、JAZZFUNK BOXに向けて一言お願いします。
あるようでなかったイベントだと思います。ジャンルを1つに絞って高め合える、いい場だと思うので出演者も含めて、観に来る方もこの1日のイベントで、もっと好きなものがわかるし、もっとやりたいことが絶対にわかると思うので、是非沢山の人に見にきていただきたいです。自分も他のゲストさん達と違ったshowができればいいかな、なんて思ってます。JAZZ FUNKっていう一括りにした中のありとあらゆるJAZZ FUNKを1日で楽しんで観ていっててください!
今回インタビューした時のフル映像はこちら↓↓
いよいよJAZZFUNK BOXの開催間近!
2022年11月19日@club HARLEM
熱いイベントになること間違いなし。ぜひ会場まで遊びにきてね☆
JAZZFUNK BOX 公式Instagram @jazzfunkbox
KENTA Profile
15歳からダンスを始め、18歳から都内を中心にイベントや発表会に数多く参加。現在は2.5次元ミュージカルのアンサンブルやアーティストのバックダンサーコレオグラファーとして作品を出展しながら、インストラクターとしても都内スタジオで活動中。
KENTA Instagram @kenta_kawano
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